【最終確認】当院を受診される前に

基本的に耳鼻咽喉科領域で困っている方は誰でもウェルカムですが、以下に該当する方は当院の診療スタイルとは合わない可能性があります。無用なトラブルを避けるためにも他院への受診を検討されることをおすすめします。

➀声が大きい人が苦手な方

当院は暴れて泣き叫ぶ子供や障害のある方、重度の難聴のある方、外国人の方も受け入れているため、基本的に院長の声は大きめです。混雑する院内での正確なインフォームドコンセントのためにはやむを得ないことですが、それを威圧的で不快だと感じてしまうような方は最初から受診を控えていただきますようお願いいたします。

②ネットの情報を全面的に正しいと思っている方

ネット上には様々な情報があふれていますが、その中には医学的見地から正しいと思えることも間違っていると思えることもどちらも平気で存在します。対面する医師の言葉にきちんと耳を傾けず、ネットの情報を鵜呑みにして、あたかも当院が誤っているかのような情報を流布する方は最初から受診を控えていただきますようお願いいたします。

③ご本人やご家族以外の人に対する配慮に欠ける方

時節柄コロナやインフルエンザといった感染症の疑いの方の受診が増えています。

公的な補助を受けていながらにして医療機関側で受診者数を自由に制限できる、「発熱外来」なるものを当院は行っておりません(したがってもちろん何の補助もありません)。実際には、発熱があるというだけで診察を断る医療機関も少なくない中、当院は基本的に断ることなく全員診察しています。名ばかりではない、正真正銘の発熱外来です。

複数の医療機関に断られ、やっと当院を受診される方もいます。自己検査キットを使用して陽性であることが既にわかっており、薬や診断書が欲しいという方も来ます。インフルエンザで自宅安静の指示を受けている子供を連れてきて耳掃除をして欲しいと言う困った親もいます。そうかと思えば、発熱があって疑わしいとこちらが思っても感染症の検査を断固拒否される方も来ます。よく勘違いされがちですが、我々医療スタッフは無敵ではありません。自分もいつ感染するかわからないリスクとストレスを抱えながら、ギリギリのところで日々奮闘しているのです。

誰でも診察や検査を受けられる当院の診療体制を当たり前であると思い違いをし、自分の思い通りにいかなかったときに不遜な態度や誹謗中傷をしてくるような方は最初から受診を控えていただきますようお願いいたします。

④診察に漫然と長い時間をかけることに重きを置いている方

当院には平均的な耳鼻咽喉科クリニックの２倍近くの患者さんが来院します。したがって、症状の安定している方の診察時間は相対的に短くなります。短くても注意深く診察し、変化があれば時間をかける、メリハリの利いた診療を心がけています。そうでなければこんなにも多数の患者さんからの信頼を獲得することはできないと思います。

どんなに忙しくても耳垢をきちんと取るように心がけていますし、しっかりと検査を行い、結果を説明し、質問にも答えます。予定通りの再診でなくても柔軟に対応しますし、必要があれば総合病院への紹介もいたします。診察の結果、明らかな異常がなければありのままの事実をお伝えします（もっともらしい病名を安直につけることはしません）。

こうした最も重要なことを第一優先に考えている大多数の方にとって当院はピッタリだと思いますが、医師と世間話をしたり、診察にゆっくりまったり漫然と長い時間をかけないと満足しない方には不向きかもしれません。

たくさんの患者さんが院長の診察を待っています。この点を充分ご理解の上、受診をお願いいたします。